エビングハウスの忘却曲線を活かした記憶力向上法:効率的な学習スケジュールを組もう

こんにちは!アルファゼミナールです。

エビングハウスの忘却曲線は、時間が経つとともに私たちがどれだけ物事を忘れてしまうかを示したグラフです。この理論に基づけば、復習のタイミングや学習法を工夫することで、記憶の定着を大幅に改善できます。特に公立学校での学習や受験勉強において、この忘却曲線をうまく活用することで、効率的に知識を習得し、学力を向上させることが可能です。


忘却曲線とは?

エビングハウスが19世紀に行った実験では、記憶した情報が急速に失われることが示されました。具体的には、何も復習をしなければ、1時間後には約56%、1日後には約67%、1週間後には約75%の記憶が失われるという結果が得られました​。

しかし、適切なタイミングで復習を行えば、この忘却を防ぐことができます。エビングハウスの研究によれば、復習のタイミングを適切に設定することで、記憶が長期間にわたって保持されるようになるのです。


効果的な復習のタイミング

忘却曲線に基づいた効果的な復習タイミングは、次の通りです:

  1. 初回学習後20分以内:最初の復習は、学習が終わった直後、もしくは20分後が理想的です。この短期間の復習で、記憶の定着が確実に向上します​。
  2. 1日後:最初の復習から1日後に再度復習を行うことで、記憶の保持率がさらに向上します。このタイミングでの復習は、記憶の半減を防ぎます​。
  3. 1週間後:次に、1週間後に復習することで、記憶が中長期的に保持されやすくなります​。

「分散学習」で記憶を強化する

忘却曲線を活用した効果的な学習方法の一つに「分散学習」があります。これは、一度に大量の内容を詰め込むのではなく、時間をかけて少しずつ繰り返す学習法です。この方法を使うことで、記憶の定着率が大幅に向上します。

具体的な例として、次のような勉強スケジュールを立てることが考えられます:

  • 4日進んで2日戻る復習法:4日間新しい内容を学習し、その後2日間は過去に学習した内容を復習するという方法です。このサイクルを繰り返すことで、短期間での学習と長期的な記憶の定着を両立させることができます​。

ストーリーや関連付けを活用する

脳は無意味な情報を覚えるのが苦手ですが、意味やストーリーのある情報は覚えやすい性質を持っています。これを活用し、覚えたい内容に関連付けやストーリーを加えることで、記憶の定着をさらに強化することができます。

例えば、歴史の年号を覚える際に、単なる数字を覚えるのではなく、その年に起こった出来事と結びつけて記憶することで、より記憶に残りやすくなります​。


結論:忘却曲線を活かした学習計画の重要性

エビングハウスの忘却曲線を元にした学習法は、記憶を効率的に定着させ、長期的な学力向上を実現するための強力なツールです。特に公立学校での授業や受験勉強において、この理論を活用してスケジュールを組むことで、短期記憶に頼らない、しっかりとした知識の定着が可能になります。

適切なタイミングでの復習、分散学習、そしてストーリーや関連付けを使って、効率的に学習を進めていきましょう。では!



この記事を書いた人

アルファゼミナール K.T