こんにちは!アルファゼミナールです。
今回のテーマは、誰もが毎日のように口にする日本語「がんばる」の語源についてです。
実はこの言葉、もともとは今とまったく違う、少しネガティブな意味を持っていたことをご存じですか?
■「がんばる」は“我を張る”が語源?
「がんばる」は漢字で書くと「頑張る」。
“努力する” “あきらめずに続ける”という前向きな意味で使われていますが、語源をたどるとちょっと驚きです。
「頑張る」は、もともと 「我を張る(がをはる)」=自分の意見や考えを強く押し通すこと を意味していました。
つまり、「自己主張が強い」「融通がきかない」など、むしろマイナスの意味合いだったのです。
■どうして今の「前向きな意味」に?
この言葉の意味が変化したのは、戦後の日本社会と言われています。
特に高度経済成長期には、「困難に耐えて努力すること」が美徳とされ、「がんばる」という言葉が奨励されるようになりました。
学校でも家庭でも、先生や親から「がんばれ!」と声をかけられる機会が増え、
「努力する」「粘る」「あきらめない」という前向きなニュアンスが主流になったのです。
■がんばりすぎないことも大切
現代では「がんばる=良いこと」とされがちですが、語源を知ってみると、
時には“がんばりすぎない”ことも必要なのかもしれません。
自分を犠牲にしてまで無理をすることが「正解」とは限りません。
ときには立ち止まり、「今は休むことが大事」と考える余白も、学びには必要です。
■おわりに:言葉の意味は変わる。だからこそ、学びが深くなる
「がんばる」はネガティブからポジティブに意味が変化した、日本語の好例です。
こうした語源や背景を知ることで、普段使っている言葉がより深く理解できるようになります。
アルファゼミナールでは、ただ「言葉を覚える」だけでなく、
言葉の裏側にある歴史や意味の変化にも目を向ける、そんな学びを大切にしています。
次回は「赤点」や「通知表」、「九九」など、身近な教育ワードの意外なルーツをご紹介予定です!
気になる言葉があれば、ぜひリクエストしてください!では!
この記事を書いた人
アルファゼミナール K.T