中学生の家庭学習とサポート 〜方法を整理してやる気を育てよう

勉強やクラブ活動、そのほか興味のあることがいっぱいで忙しい毎日の中学生。肝心の学習について「やり方がいまいちわからない」「やる気がおきない」という悩みも尽きません。

家族も「どう教えたらいいの?」「どんな風に声をかけたらいいの?」と、やはり悩むことも多いと思います。

学校の授業を軸に、家庭でできる学習方法を整理して、”学ぶ理由”や”習慣”について考えてみましょう。

 

「勉強がわからない」のは内容?方法?

 

学校の授業は学習指導要領にのっとって立てられた計画に沿って進んでいきます。学習内容のまとまり=単元が設定されているため、中学生が自ら「予習」した上で授業にのぞむことが可能です。➡︎中学校学習指導要領

 

予習をした上で理解しにくいポイントを押さえて授業で全体像を理解する、という流れをつくることができます。

また、授業で習ったことを記憶が鮮明なうちに「復習」するというのも定番の家庭学習です。

 予習はどうしたらいいの?

 まずは教科書をよく読むことからはじめましょう。

 問題の解き方や単元で学ぶ新しいことをそのまま理解することがむずかしくても、「どん なことを学ぶのか」をおおまかに知っておくことが大切です。

 授業で先生がどんな話をするのかについてそのだいたいの筋道が解っていると、話の途中 で理解が追いつかなくなってしまうのを防ぐことができます。

 「自分の力でぜんぶ理解して、授業はただの答え合わせ」と気負わずに、理解するための 準備をするような気軽な気持ちで着手してみましょう。

 

 復習はどうしたらいいの?

 復習はできるだけ新しいことを習ったその日のうちに行います。

 人間の脳にはたくさんのことを記憶し続けることに、時間的な限界があります。新しく  習った言葉や公式であれば暗記したり、解き方や数式であれば同じ問題を反復してもう一 度解いてみましょう。

 家庭学習がうまくいかない原因のひとつが、この反復的な復習をおろそかにしてしまうこ とです。「習慣」として取り入れて、”解けなかった問題を解けるようにする”という着実 な取り組みが成績アップのカギになります。

 

家庭学習の効率を上げよう

 

家庭学習は基本的に一人で取り組みます。この場合、効率を下げる落とし穴が「解き方や内容がわからない問題に長い時間をかける」というものです。

思考が停滞してしまうと、集中力ややる気を失わせる事態を招きます。効率を追求するのであれば、英語なら単語、数学なら公式、国語なら漢字、理科や社会なら用語、といった丸ごと覚えられること=暗記に取り組みましょう。

解き方云々という手続きを省いた暗記は、テストの正答率に直結します。また、基本的な言葉を覚えた上で、その関連性をひとつずつ確認していくのも理解を深める方法のひとつです。

 

「ノートをまとめる」という作業

 きれいにノートをまとめることは決して無駄なことではありませんが、かなり非効率な作 業ともいえます。整理されたノートは暗記したことや解き方を確認するのに便利なところ はありますが、問題はノートをまとめ上げるのに要する時間です。

 定期テストや入試前にこれをやってしまうと、ノートまとめの作業だけに学習時間を費や してしまう可能性もあります。ノートをまとめ上げることと問題を解けることは別のこと だという点をしっかりと把握しましょう。

 

小中高生、それぞれの学習のちがい

 

  • 小学生

学校で習う内容も年齢なりになっているため、授業の中である程度は予習・復習ができる傾向にあります。毎日の授業をしっかり聞くこと、宿題を欠かさずやることがポイントとなります。

 

  • 中学生

小学校と比べると習う内容が増えるため、授業中に予習・復習をする時間はありません。また、定期テストも行われるため、家庭学習の自己管理や集中して取り組む力が求められるようになります。

 

  • 高校生

中学校からさらに学習内容が増え、複雑になります。効率的に量をこなしながら、内容を深く理解していくために、中学生のころに培った土台が欠かせません。このころから暗記だけでは成績も伸び悩んでくるため、教科で学ぶことを総合的に見渡す能力も大切になってきます。

 

モチベーションと習慣

 

勉強がわからなくなってしまう主な原因には、

 

  1. 教科書を読むだけで満足してしまう
  2. 得意な教科、問題ばかりやってしまう
  3. やる気がおきない

 

などが挙げられます。以下のように、少しだけ方法や姿勢を変えましょう。

 

  1. 問題を解く”課程”に着目してみる
  2. 苦手なところを客観的に洗い出す
  3. なぜ学ぶのかをあたらめて考えてみる

 

学びの根本には、「わからないところを知ること」があります。新しいことを学ぶというのは、知らなかった言葉を知ったり今まで解けなかった問題が解けるようになることにほかなりません。

その”わからなさ”と向き合うことが学習の第一歩です。予習、授業、復習という習慣を自分のものにすることはもちろん、学習塾や学習解説ウェブサイトなどを積極的に活用するのもよいでしょう。

 

がんばる中学生を家庭で応援する方法もたくさんあります。教材や機会を与えることがその代表ですが、学びにチャレンジするお子さんが自発的、意欲的に取り組むように、ポジティブな気持ちを芽生えさせるような声掛けを心がけましょう。

「勉強しなさい」と強要されてしまっては、誰だって勉強が嫌になってしまいます。「あなたの将来のため」というプレッシャーを過度に伝えてしまうような言葉もグッと飲み込んで、お子さんが自ら考える自立的に学習する力が養えるようにサポートしていきましょう。