こんにちは!アルファゼミナールです。
今日は学校でもよく聞く?(本当は聞きたくない)「カンニング」という言葉について、ちょっと面白い語源の話を紹介します。
「カンニング=cunning」は英語じゃない!?
「カンニング」というと、日本では「試験中にこっそり答えを見るズル行為」という意味で使われていますよね。
ですが実は、英語圏で“cunning”という単語は、まったく違う意味なんです。
たとえば、“He is very cunning.”と英語で言うと、「彼はカンニングした」という意味にはなりません。
これはなんと、「彼はずる賢い」「頭のキレる策略家だ」という意味なのです。
そもそも“cunning”ってどんな単語?
“cunning”は、中世英語の「can(知る・できる)」に由来する言葉で、
「賢い」「熟練した」「巧妙な」といったポジティブな意味を持つ時代もありました。
しかし次第に、「知恵をずる賢く使う」「ずるい」など、ネガティブな意味合いが強くなり、
現代では「狡猾な」「悪知恵のある」といったニュアンスで使われています。
じゃあ、日本の“カンニング”ってどこから来たの?
日本で「カンニング=カンニング行為」という意味で使われるようになったのは、明治時代以降と考えられています。
“cunning”という単語の持つ“ずる賢さ”のイメージから、「試験でズルをする」という意味で日本独自に変化していったようです。
つまり、「カンニングペーパー」や「カンニング行為」という表現は、和製英語。
ネイティブにはほとんど通じません。
試験中に「He was caught cunning.」なんて言っても、ちょっと意味が通じないのでご注意を!
英語で“カンニング”はどう言う?
正しい英語では、「cheating(チーティング)」という単語を使います。
例:
-
He was caught cheating on the exam.(彼は試験でカンニングして捕まった)
また、「カンニングペーパー」は “cheat sheet” や “crib notes” などと表現されます。
まとめ:カンニングは“cunning”ではない!
普段使っている「カンニング」という言葉、
実は本来の英語とは違う意味だったという雑学、いかがでしたか?
語源を知ることで、英語に対する理解が深まり、ちょっとした英語力アップにもつながります。
アルファゼミナールでは、こうした雑学も交えながら、楽しく学べる授業を大切にしています。
次回は、また別の言葉のルーツを掘り下げてみたいと思います。
気になる単語やフレーズがあれば、ぜひリクエストしてくださいね!
この記事を書いた人
アルファゼミナール K.T