【雑学】“学ラン”と“セーラー服”のルーツってどこ? ~学生服に隠された軍事と海の歴史~

こんにちは!アルファゼミナールです。

春になると、新しい制服を着た新入生の姿をよく見かけますよね。
でも、ふと気になりませんか?

「なんで男子は“詰め襟”の制服で、女子は“セーラー服”なの?」
実はこのデザイン、軍隊や海軍の影響を強く受けているってご存じでしたか?

今回は、そんな制服の“意外なルーツ”に迫ってみましょう!


👔 男子の学ラン=“軍服”がモデル!

🪖「学ラン」の“ラン”って何?

「学ラン」とは、正式には「学生用の詰め襟制服」。
「ラン」は“オランダ”の略で、明治時代、日本が西洋文化を取り入れていたころに使われていた「蘭式軍服(=オランダ風の軍服)」がモデルです。

📚 なぜ軍服が学校に?

明治政府は「富国強兵」のスローガンのもと、軍人のような規律正しい国民を育てる教育を目指しました。
そのため、兵士と同じような服=詰襟の制服を学生に着せることで、「責任感」や「規律」を身につけさせようとしたのです。

✒️ ちなみに…

  • ボタンが“金色で校章入り”なのは、軍隊の階級章の名残

  • 学帽(丸帽)も当時の軍帽の影響。

  • 現代のブレザー型は、戦後に欧米化の流れで広がりました。


⚓ 女子のセーラー服=海軍の制服!

🚢 なぜ“水兵スタイル”なのか?

セーラー服は、もともとイギリス海軍の水兵の制服がモデル。
動きやすく、洗濯もしやすいシンプルな構造が評価され、ヨーロッパの女学生の制服にも使われるようになりました。

🇯🇵 日本で最初に導入したのはどこ?

1920年代、**福岡県の「福岡女学院」や広島の「県立第一高等女学校」**が、日本で初めてセーラー服を導入したと言われています。
「清楚」「規律正しい」「欧風のおしゃれさ」などが好まれ、全国に広がっていきました。

✨ セーラー服の特徴って?

  • セーラーカラー(えり)のデザインは海軍の襟が由来。

  • 前ひも(リボン)は、もともとスカーフとして首を守るためのもの。

  • プリーツスカートは動きやすさのために。


🎓 まとめ:制服は“教育のカタチ”を表すもの

制服の種類 ルーツ 意味・目的
学ラン(男子) 軍服(オランダ式) 規律・責任感・愛国心の教育
セーラー服(女子) 海軍の水兵服(英) 清潔感・活動性・近代化の象徴

制服はファッションの一種…だけではなく、その時代の価値観や教育の目標がしっかりと反映されています。
何気なく着ているあの制服も、実は「歴史を背負っている」んですね!
では!



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アルファゼミナール K.T